遠野の名を知ったのは18歳のとき。病気もあって志望進路とは真逆のような大学に進み鬱々としていたころ先輩から勧められた柳田國男の「遠野物語」を手にしたことによる。
明治43年発行の遠野地方の伝承説話集の魅力を語る素養はないけれど、おぼろだが心に焼きついた遠野の地に立ってみたい。そう思ったのは確かである。
年が明ければ63歳になる11月30日、遠野へ。
時間が残酷に過ぎて行くなかで消えることとなかった夢を確かめるために・・夢を見続けるために。
■11/30
ANA582
07:45~09:05
羽田空港第2ビル駅(東京)(東京モノレール・ANA利用)
羽田空港第2ビル(東京モノレール・ANA利用)
東京モノレール区間快速 470円 電車
11:11 - 11:33 22 分
浜松町
JR山手線内回り・東京・上野方面 8,510円 電車
11:39 - 11:45 6 分
東京
JR新幹線はやて25号 5,130円 電車 ⇒10:40「やまびこ59号」に乗車
11:56 - 13:37 1 時間 41 分
仙台
JR新幹線やまびこ59号 電車
13:42 - 14:40 58 分
新花巻
朝の6時半に家を出て、以降の行程は予定通り新花巻駅に降り立ったのが14:40。
所要8時間・・
初めて「遠野物語」を手にして間もなく45年・・・
駅舎を出て見上げた奥州岩手の空。
新幹線の駅舎から釜石線へ。
JR釜石線・釜石行 電車
14:47 - 15:43 56 分 遠野
定刻通りに、下り釜石行きが発車、遠野駅に到着までの約1時間に150枚の写真を撮っていました。この間、電車先頭に立ちっぱなしでした(笑)
大きな地図で見る
地図を開いて写真をプロットしてみました。
思いのほか、平坦な大地を走る車窓から初めて観た川の流れ・・猿ケ石川
遠野郷から花巻方に流れ来ています。
電車は隧道に入りました。地図を見ると晴山駅と岩見橋駅を繋ぐこのトンネルが花巻と遠野の市境のようです。
初めて観た遠野の景
”イーハトーブ”花巻 と ”心のふるさと”遠野 を繋ぐ「眼鏡橋」 (?未確認ですが)
眼鏡橋は宮沢賢治「銀河鉄道」のモデルと言われています。
あやおり(綾織)の桜並木
あやおり’の地名、その地の桜並木は、遠野の心象として焼きついているものの一つですが目にするのは勿論初めてのことです。
遠野
遠野の地に一歩を踏み出して見上げた空
話上手には非らざれども誠實なる人・・
かく在りたきと、遠野の空に祈る
遠野物語
此話は すべて遠野の人 佐々木鏡石君より聞きたり
昨明治四十二年の二月頃より始めて
夜分折々訪ね來り 此話をせられしを筆記せしなり
鏡石君は話上手には非らざれども
誠實なる人なり
自分も亦 一字一句をも加減せず 感じたるまヽを書きたり
思ふに遠野郷には此類の物語 猶數百件あるならん
我々は より多くを聞かんことを切望す
柳田國男
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遠野へ(新花巻駅から遠野駅へ。釜石線下りの車窓からの写真を動画風に。どの一枚も捨て難く・)
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