愛媛県 窪野八つ鹿踊り (西予市城川町窪野 窪野八つ鹿保存会)
【解説】
愛媛県西予市城川町窪野に伝わる八つ鹿踊りは、窪野地区で代々伝承し、三瀧神社(引用者注①)の春祭りに住民の幸せを祈って神前に奉納されてきました。
踊り手は、先音頭一名、庭入(引用者注②)一名、雌鹿一名、子鹿四名、後音頭一名で構成され、ほかに笛一名がつきます。演者はすべて成年男子です。
全員が締太鼓を胸に吊り、鹿笛に合わせて太鼓を打ち振りながら円陣となって踊ります。一頭の雌鹿をめぐって、二頭の雄鹿が相争うというストーリーで踊りは展開されます。
鹿唄は
「廻れ廻れ水車 遅く廻りてせきとまあれな せきとまあれな」という歌詞に始まり、
「国からもお急ぎ戻れと文がきた おいとま申して いざ帰ろうや いざ帰ろうや」という歌詞で終わります。
昭和四十三年には愛媛県の無形文化財に指定(昭和五十二年に県の無形民俗文化財に指定替え)され、昭和四十九年には国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されております。
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注① 三滝と表記されるのが一般的のようです。
注② 庭入について
参考 > 「庭入りと寄せり」
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宇和島城下のものと思っていた「八つ鹿」が辺境(宇和島から見てと言う意味)の城川町窪野に伝承されていることを仄聞し訪れたのが三年前、東日本大震災、福島第一原発事故の三ヶ月後のこともあったせいか、「父祖の地」への迸る想いを感じたものであったが…
「廻れ廻れ水車 遅く廻りてせきとまあれな せきとまあれな」に始まり、
「国からもお急ぎ戻れと文がきた おいとま申して いざ帰ろうや いざ帰ろうや」で終わる歌詞に出会うことができ
繰り返し読み、読み返し、目頭が熱くなる
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鹿唄、鹿笛を採音したかったが^^;
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奉納に先立つ神事中
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